第14章 動物のヒエラルキーと進化
クモ恐怖症患者に治療を施すところを一日中見学したことがある。テイラー博士は患者をクモに徐々に慣れさせた。まずは頭部を描き、次に腹部を描き足し、それから脚を一本ずつ描くというように、クモの体をひとつひとつ見せていく。患者にとって最初は恐ろしい体験だったものが、少しずつ受け入れるにつれて何でもないことになっていった(40)。この事例は、慣れから理解が、あるいは少なくとも耐性が生まれるものだと解釈される。
この研究を思い出した
こんな体験嫌すぎるwwwwこれやったらGさんにも慣れるの?無理
私もそれを考えてました。でも虫嫌いの私ですが、最近はカブトムシの絵をかいたりして、甲虫限定で慣れてきましたw
ちなみに、息子はGさんが好きsatoryu.icon
サル向け の 潜在 連合 テスト を 受け た マカクザル の 雄 は、 群れ の メンバー を 果物 と、 よそ者 の サル を クモ と すぐ に 関連づける( 42)。
へえ、面白い。果物はおいしいもの、クモは邪魔なもの?
黒人と暴力をすぐに関連づけた話を思い出した
マカクザル や ヒヒ にとって、 すべて の 瞬間 は 地位 の 差 によって 規定 さ れ、 下位 の 者 たち は 優位 に 立つ 者 に 悩まさ れる。
こういうおじさん、いるよああと思った。
たとえばチンパンジーには不可能だ。よそ者の個体に出会ったときに取りうる手段は、逃げるか、相手を叩きのめして殺すくらいしかない(単独行動している雌と出会ったときは例外) チンパンジーはなかなかの野蛮さということをこの本から学んでる
チンパンジーならスタバに入った瞬間殺戮が始まる(でしたっけ?)を思い出した
それなら、かつては本当に別個の種であったよそ者にたいする私たちの反応が、時を経て、自分と同じ種から構成される異なる社会にも向けられるようになったことになる。
知ろうと思えば知れる世界は広がったけれど、一人の人間としての世界は広がってないんだなあ
下巻がめちゃくちゃ気になる終わりだった…
冒険まだまだこれからだ感がすごい
2022-05-24
よそ者を虫と同じようにみなすのが人間だけではないというのがなんとも。。。人間は理性でこの数万年の進化に抗おうとしているのがすごいな。。。
怒りの感情は、専門用語で言うと「第二次感情」と言われています。「第二次」ですから、「第一次」が存在しています。
つまり、怒りの感情というのは、急に空から降ってくるわけではなくて、ある仕組みによって発動するものなんです。
二次感情はアンガーマネジメントとかアドラー心理学方面の言葉なのか
よそ者と出会った時のチンパンジーの残酷さよ。。。逃げるか、殺すか。。。
仲良くなるには寿命が短いって言うの、なるほどおおおおおってかんじ。
罪悪感を緩和させるメカニズム←この分析は大事そう。
合衆国のネイティブアメリカンや黒人の待遇は、人道的な見地から独立当時から批判はあったようだけど、20世紀のかなり最近までは正当化されてきた(おそらく一部では今も)
上述のメカニズムは繰り返しあらわれていて、強力で根深いということか
人種・民族以外でも、同様の現象(外部者をステロタイプに押し込める)は見られるような気がする